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沈まぬ太陽 [本]


沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫



沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫



沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫



沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫



沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫


もうあの衝撃から20年以上の歳月が流れた。
まだ学生でアルバイトに勤しんでいた時、そのニュースが
流れた。
夏休みの真っ只中、家族連れの多い日でその日も忙しい
日だった。
日航ジャンボ123便、墜落。
500人以上の乗客絶望というニュース。
奇跡的にも一命を取り留めた乗客が自衛隊のヘリに救出
される映像はまだ記憶に残っている。
沈まぬ太陽はそんな日航を基に小説的に構成された物語。
主人公恩地を中心に物語は展開して行きますが、企業を
取り巻く様々な環境、人間関係が絡んだ利権、私欲が企業を
そしてそこで日夜働く人々を苦しめていく様がリアルに描かれ
ています。
恩地はその象徴として描かれています。
空の安全を強く願い、労働環境の改善を会社側に強く求め、
戦った結果、会社から疎まれ海外の僻地へ10年にも及ぶ
流刑に等しい懲罰人事を受ける。
それでも、僅かながらに会社に残る恩地と共に戦った社員の
ためにも節を曲げない生き方を貫き通す。
男の矜持とも言えるのかもしれないが、矜持の一言で片付ける
には、その月日は長く苦しいもの。
日々平凡に過ごす自分にはおよそ実感を伴うものとして感じとる
事の出来ないものだろう。
物語は5巻の構成。1,2はアフリカ編。3は御巣鷹山編。4,5
は会長室編となっています。
1,2では恩地の僻地での孤独な生活、3ではジャンボが墜落
した際の描写や遺族の描写が中心ですが、悲惨の言葉に尽きます。
そして、4,5では新たな会長を迎えての企業の再生を描いて
いますが、その道のりは厳しく、魑魅魍魎の中での奮闘ぶりが
悲哀を誘い、人の欲深さ、汚さ、弱さが前面に描かれています。
100匹の猿の中、99匹が片目の猿で1匹が両目の猿が居たとしたら
普通である1匹の猿が異端として疎まれてしまう悲しみのように。
事実関係を基に小説的に描かれているだけに、結末も事実に近い
形で幕を降ろしています。
企業を救おう、500人をもの犠牲者、遺族のためにも襟を正し、
空の絶対安全を築こうとする勇気ある数少ない人たちの姿が
救いと言えば救いだが、あまりに非力であり、逆に言い換えれば
腐敗が巨大であって、読後感は虚しさであり悲しみが残りました。


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