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Tokyo BlackOut [本]


TOKYO BLACKOUT

TOKYO BLACKOUT

  • 作者: 福田 和代
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本


東京大停電。大都市東京が一斉に停電したら、と
思ったらこの本を手にしていました。
ここのところ、地震、台風、津波と自然災害の中での
人々の奮闘ぶりを描いた作品を読んできたので、
今回も、自然災害ではないけれど住民にしてみたら
前触れの無い突然の事態の前にどんな奮闘をするんだろう
という期待値があって興味をそそられました。
 流れとしては過去自分の親が目の前で殺害され、
恋人が、ネットで目的を同じくした3人に、何の関係も
ないのに殺害された、電力会社に勤める一人の青年が
仇討ちに走るという流れ。
その流れのなかで、外国人労働者も巻き込んで行きます。
 研修と言われて、日本の技術を学びにきたアジアの
青年は、研修とは名ばかりの劣悪な労働条件の中で
我慢の限界を超えた時に、そこの上司を殺害。
逃亡を続ける中で、仇討ちを企てている青年と絡んで
行きます。
 構成としては悪くないと思うんですが、この青年が
あまり登場しないんですね。
 大停電の中で右往左往する電力会社の社員、奮闘する
刑事達は描かれているんですけど。
警察ものの小説ならそれでもって思うんですけど、少し
話が単調っていう感じです。
 それとこの青年と外国人労働者達との絡みも少ないです。
彼らが共謀して事件を起こしていくんですけど、青年と
外国人労働者が事件を起こす背景がまったく違う関係で
次々起きる事件に両者の関係性が希薄で、それが物語の
どこかで納得できるクロスポイントがあるのかと思って
いたんですけど、最後まで距離を置いたままで、消化不良
って印象が残ってしまいました。
 また、この青年が大停電を起こした理由がラストシーン
だけの為だったと思うと、スケールの大きさに見合う
納得とか、読者を惹きつける理由とか共感が薄すぎる
ような気がします。まったく分からないわけではありませんが
それだけ?って感じで。
 確かに東京に対する復讐って意味では、こういうスタイル
もありなのかなって思いますけど、復讐という程には非情に
なりきれないというか、中途半端というか、この青年のキャラ
が弱いんでは?って気がしました。
 物語の舞台は大きいですけど、それに見合った緊迫感、
臨場感、登場人物への共感が薄いように感じられました。
 作者の意図がどこにあるのかが掴めなかったのが残念です。

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コメント 2

joker

yukoさん

ご訪問頂き、niceまでありがとうございます。

by joker (2009-01-12 17:02) 

joker

ばんさん

ご訪問いただき、niceありがとうございます。

by joker (2009-08-21 18:38) 

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